胸のレントゲン検査(胸部X線検査)は、受けたことが無い方を探すのが難しいくらい日本では普及している検査です。胸部X線検査は、学校や会社、地域の健診には必ず含まれていましたので良く覚えておられると思います。もちろんこの検査は本来『肺の病気』についての検査ですが、病気等のために負担のかかった心臓は大きくなることがあり、その大きくなった心臓の影がレントゲンに写ります。胸のレントゲンに写った心臓の影が大きいときには心臓の病気が疑われます。

 胸部X線写真には心臓は確かに写ります。ただ、2つの心室や2つの心房、そのほかにも肺動脈や大動脈などの様々な心臓の要素が 1つのまとまった影をつくるので、それぞれの要素を個別に診断することはレントゲンでは困難です。レントゲン上での心臓の大きさは、心臓の影の幅で診断するというのが昔からの取り決めです。心臓は胸の左にあるのではなく、胸の真ん中で左に傾いて位置し、傾き方は体格に影響されます。図の2つの楕円は傾き以外は同じものですが、心臓のように『影の幅』のみで大きさを決めると下の楕円の方が大きいと判断されてします。この例のようにレントゲンでは心臓の大きさを正確に診断することができないこともあります。しかし、心臓の影が大きく写る時には心疾患が疑われますので、心エコー図検査などのさらに詳しい検査が勧められます。また、心臓にかかる負担の程度によって心臓の大きさは変化しますので、病気をお持ちの場合には定期的に撮影し心臓の状態を観察します。

当院のレントゲン検査(X線検査)の特徴

  • 通常のフィルムを使用しないコンピュータ化した新しいX線システムです。
  • X線写真は診察室にある特殊なモニター上に映し出されます。
  • X線写真はすべてコンピュータに保存していますので、以前の写真との比較が簡単です。

この検査でわかること

  • 肺炎などの肺の病気
  • 心臓(心陰影)の大きさや形から心臓に負担がかかっているかを判定

検査の方法

  • X線室で上半身の衣服を脱いでいただきレントゲン写真をとります。

検査時間

  • 実際の検査時間は数分です。