肺炎球菌について
肺炎球菌は、体力が落ちている人や高齢のため免疫力が弱くなってきた人にいろいろな病気を引き起こす原因になります。肺炎球菌が引き起こす主な病気には、肺炎、 気管支炎等の呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などがあります。
65歳以上の高齢者では、肺炎による死亡率は、がん、心臓病、脳卒中に次いで第4位となっています。 また、ペニシリンなどの抗生物質に対する耐性菌が増えているため、治療が困難になってきていますので、 肺炎球菌ワクチンによる予防がますます大切です。
肺炎球菌により重篤な疾患に罹患する危険の高い人とは
- 脾臓の摘出手術を受けた人(保険適応)
- 慢性の心疾患・呼吸器疾患のある人
- 腎不全、肝機能障害、糖尿病のある人
- 高齢者(65歳以上)
- 免疫抑制剤の治療を予定されている人
- アルコール依存症(過去も)
- 免疫不全症のある人 など
肺炎球菌ワクチン
2026年4月から、高齢者の定期接種に用いられる肺炎球菌ワクチンが『ニューモバックスNP』から『プレベナー20』に変更されました。
プレベナー20は肺炎球菌感染症で高頻度に認められる20種類の血清型が含まれるワクチンです。この20種類の血清型は2024年の国内研究では侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因の約5~6割を占めると報告されています。
従来のワクチン『ニューモバックスNP』は5年に1度の追加接種の必要がありましたが、新しいワクチンの『プレベナー20』や『キャップバックス』は、原則1回接種すればその後の追加接種は不要となる点が強みです。
プレベナー20(一般名:PCV20):
20種類の肺炎球菌の血清型をカバーする結合型ワクチンです。2026年度より定期接種で用いられます。
キャップバックス(一般名:PCV21):
21種類の肺炎球菌の血清型をカバーし、2025年に成人用として承認された新しい結合型ワクチンです。任意接種の対象です。
ワクチンの副反応について
接種後に注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い発熱が見られることがありますが、 日常生活に差し支えるほどのものではありません。通常1~2日で消失します。多くのデータにより、安全に接種できることが確認されています。
しゃくど循環器・内科では
- 通院中のご高齢の方を中心として、インフルエンザワクチン接種に加えて、肺炎球菌ワクチン接種をお勧めしています。
- 予約制で実施します。
- 65歳など一部の市民は定期接種となり大阪市からの補助がありますので、6,000円です(2026年)。市民税非課税世帯など接種費用が免除される場合もあります。大阪市のホームページにてご確認ください。
- 定期接種以外の方は任意接種となり、12,000円(プレベナー20)もしくは14,000円(キャップバックス)です(2026年)。
- 特殊な極細針の注射器を使用して注射時の痛みの軽減に努めています。
